岩手大学大学院獣医学研究科の古市達哉教授らは、名城大学、酪農学園大学、立命館大学、国立国際医療研究センターと共同で、CANT1遺伝子が働かなくなったマウスの腱では形態と糖鎖の合成に異常が起きていることを明らかにしました。腱は骨と筋肉をつなぎ留める役割を果たしており、腱の異常は関節脱臼の原因となります。つまり、CANT1の機能異常は腱を脆弱化させて脱臼を誘発する可能性が示されました。CANT1が産生を調節している糖鎖の補充は、遺伝性脱臼の予防につながることが期待されます。
この研究成果は、岩手大学大学院獣医学研究科の山下莉奈大学院生を筆頭著者とする論文として、スイスの国際学術誌「International Journal of Molecular Sciences」オンライン版に、3月10日に公開されました。
詳しくは、下記のページをご覧ください。
https://www.iwate-u.ac.jp/cat-research/2025/03/006646.html (岩手大学ウェブサイト)