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吉野仁美さん(大学院獣医学研究科2年)が9th International Symposium of the AJIVEにてポスター発表賞を受賞

獣医学研究科2年の吉野仁美さんが、2025年5月22-23日にインドネシア共和国・Brawijaya Universityで開催された9th International Symposium of the Association Japan-Indonesia Veterinary Education (AJIVE)において、2nd Runner Up in Poster Presentation Sessionを受賞しました。本賞は、ポスター発表の中で優れた発表をした学生に授与されるものです。

発表題目

Expression dynamics of interferon-stimulated genes in bovine whole blood after artificial insemination or embryo transfer

受賞者

獣医学研究科2年 吉野仁美

研究内容

牛が妊娠するためには、受精卵由来のインターフェロンタウ(IFNT)という物質が大きな役割を果たします。これは母牛の血液中の特定の遺伝子(ISG)に影響を与え、その働きから妊娠しているかどうかを早期に判断できる可能性があります。本研究では、人工授精(AI)や胚移植(ET)を受けた牛の血液からISGの値を調べ、妊娠判定の有効性を検討しました。AI牛では19日目にISGが増え、高精度で妊娠を予測できましたが、ET牛では非妊娠でもISGが高く、判定が難しいことが分かりました。これは、AI牛では主に受精に問題がある一方で、ET牛では着床に問題があることを示しています。今後、胚がなぜうまく育たないのかを解明する研究が求められます。