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科目紹介

共通教育科目

獣医師は「地球上全ての動物の健康と繁栄に責任を負う」獣医学を背景にした、論理性・倫理性を兼ね備えた高い行動規範(大切にするべき価値観や行動)が求められます。共通教育科目は、その獣医学の基盤となる「高等動物の生命科学に関する知識」とともに、人文科学(人間の歴史と文化に関する学問)の各分野の課題についても学ぶことで、幅広く深い総合的な判断力を培い、獣医師として豊かな人間性を育みます。

専門教育科目

1~6年次開講

105科目

必修154単位

選択5単位

獣医師は、飼育動物の診療や保健衛生の指導、その他の職務を行うことによって、動物に関する保健衛生の向上および畜産業の発展を図り、あわせて公衆衛生(国民の健康を守る活動)の向上に貢献することが求められます。多様化する獣医師の職務に必要な知識・技能を習得し、専門分野・職域別に求められる実践的な知識・技能を養成することで、日本そして世界における重要な共通課題を解決する能力を持った「社会に貢献する獣医師」の基盤を養成します。

01.基礎獣医学科目群

1~4年次開講

27科目

必修40単位

導入となる基礎獣医学は、獣医師に必要な倫理性及び論理性を養成し、さらに獣医の仕事の法的な基盤を理解することを目的とします。この科目群では、獣医学の根源となる生命の基本的な成り立ちや、正常な動物の構造と機能、恒常性維持機構(体内の状態を一定に保とうとするメカニズム)などを分子レベルから個体レベルで学びます。

02.病態獣医学科目群

1~3年次開講

15科目

必修25単位

生体の恒常性(体内の状態を一定に保つこと)を乱す細菌、ウイルス、真菌、寄生虫等の病原体といった多様な外的要因について、その性質・状態と疾病への関わりについて幅広い知識を獲得します。また、遺伝病、代謝病、腫瘍などの疾病の発生機序(発生するメカニズム)についても、分子から個体にいたる様々なレベルで理解します。

03.応用獣医学科目群

2~4年次開講

14科目

必修21単位

動物とヒトの疾病予防の方策(方法や対策)を理解することを目的とする科目群です。動物とヒトの両者に疾病を引き起こす物理学的、化学的、生物学的な危害要因について理解を深め、これらを制御する方策を学ぶことによって、動物の疾病予防(動物衛生)と、ヒトの疾病予防(公衆衛生)を実現するための能力を身につけます。

04.小動物臨床獣医学科目群

3~5年次開講

27科目

必修34単位

小動物(犬や猫などペットとして飼育される小型動物)の疾病について、的確な診断や治療、および予防を実現する能力を養成するための科目群です。3、4年次は各分野の授業のほか実習(基礎編、応用編)を、5年次には総合参加型臨床実習を行い、高度化が求められる小動物獣医療に必要な知識・技術を身につけます。

05.大動物臨床獣医学科目群

4~5年次開講

11科目

必修16単位

大動物(牛、豚、羊などの家畜のほか、馬などの大型動物)の疾病について、的確な診断や治療、および予防を実現する能力を養成する科目群です。獣医療の現場で実践力を養う参加型臨床実習を行うことにより、畜産業の振興および食肉の安定供給、食の安全に貢献する大動物獣医療に必要な知識・技術を身につけます。

06.選択科目

1~4年次開講

8科目

選択5単位以上

獣医師としての幅広い専門性を育むとともに、獣医師としてのキャリアパス形成(理想のキャリアを実現するための行動計画)に関する意識を養います。人と動物関係学(2年次)、動物介在学(3年次)、 宿主寄生体関係特論(4年次)といった専門分野の授業のほか、国内および国外の学外実習も選択できます。

07.専修科目

4~6年次開講

3科目

必修18単位

高度な専門的知識と問題解決能力、技術の習得をするため、獣医学演習と卒業研究、アドバンス演習を必修で行います。加えて、4年次後期からは、獣医学演習や卒業研究に取り組むにあたり「先端生命科学」「高度獣医療」の2つの専修分野の選択が可能。卒業後の進路選択をする上で役立つスキルの習得を図ります。